骨の中のミネラル分 特にカルシュウムは年とともに減少し、やがて骨の中身がスカスカになって ちょうど大根にすが入ったようなります。
このため骨折しやすくなった状態を骨粗しょう症といいます。


背骨がつぶれて、身長が低くなったり、背中や腰が丸くなります。もちろんその部分に痛みが生じます。脚のつけねが折れると寝たきりの原因ともなります。寝たきりは認知症にもつながります。
転倒による骨折が多いのですが、骨粗しょう症が進むと転ばなくとも日常動作で骨折することもあります。私の患者さんでは座っていて腕をうしろについただけで腕の骨が折れた方、軽く尻餅をついただけで脚のつけねの骨が折れた方、モノを持ち上げて背骨がつぶれた方、骨粗しょう症がさらに進行し、くしゃみをしただけで背骨がつぶれた方までいらっしゃいます。
こういった骨折がきっかけで寝たきりなられる方も少なくありません。特に脚のつけね、大腿骨頚部の骨折では治るのに1年間かかることもあり、この間に20%の方々が亡くなられるといいます。
ご本人はもちろんのこと、ご家族、周りの方たちもたいへんな思いをされます。

65才以上の女性では半分以上、男性でも80歳以上の約半分の方が骨粗しょう症と言われています。
日本でもっとも多い病気のひとつ
といわれます。
こんなに多い病気なのですが、痛みがなく気づかないうちに骨粗しょう症が進行していることもあり、気づいたときは骨がつぶれたり折れた時ということも多いのです。症状が少なく、ご本人が自覚できない点がやっかいなのです。
そこで、ご自分の骨の状態を知らなければなりません。骨が折れてつらい思いをしてからではなく、検査を受けましょう。

次にどういった方に検査を受けていただきたいかをお話しします。
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