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【総合内科でできること】生活習慣病から内視鏡検査まで、健康を守るために知っておきたい10の診療ポイント

忙しい日々の中で、つい後回しにしてしまいがちな健康管理。しかし、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、知らないうちに進行していく恐ろしい病気です。これらを早期に発見・管理することが、将来的な大病の予防につながります。

本記事では、総合内科で対応している主な疾患や診療内容をご紹介します。発熱外来・内視鏡検査・各種健診・花粉症外来・ワクチン接種・睡眠時無呼吸症候群の診療まで、幅広い内容を網羅しています。

目次

. 高血圧・糖尿病・脂質異常症 ― 生活習慣病の三大要因

生活習慣病の代表格といえば、以下の3つが挙げられます。

  • 高血圧:血圧が常に高い状態が続くと、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
  • 糖尿病:血糖値が慢性的に高い状態。合併症として腎臓病や視力低下なども。
  • 脂質異常症:LDLコレステロールや中性脂肪が高い状態で、動脈硬化の原因となります。

これらの疾患は自覚症状がほとんどなく、健康診断で指摘されることが多いのが特徴です。治療は食事や運動、必要に応じて薬物療法を併用しながら、定期的に血液検査や診察で経過を見ていきます。


2. 生活習慣病を防ぐためのポイント

生活習慣病の予防には、以下のような取り組みが重要です。

  • 毎日の食事で塩分・糖分・脂質の摂取を抑える
  • 定期的な有酸素運動を行う
  • 禁煙・節酒を意識する
  • 年1回の健康診断を必ず受ける

早期発見・早期治療が将来的な大病を防ぐカギになります。


3. 発熱や体調不良時には「発熱外来」へ

発熱・のどの痛み・咳などの症状がある場合には、**一般内科ではなく「発熱外来」**の受診が推奨されます。新型コロナウイルスの流行以降、各医療機関では発熱患者専用の診療枠を設けていることが多くなっています。

発熱外来では、インフルエンザ・コロナ抗原検査・溶連菌検査などが迅速に行えます。受診の際は、事前に電話での予約が必要な場合があるので注意が必要です。


4. 胃カメラ・大腸カメラなどの内視鏡検査

「胃の不快感が続く」「便に血が混じる」などの症状があるときは、**内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)**が推奨されます。

  • 胃カメラ:食道〜胃〜十二指腸の状態を直接確認。胃がん・逆流性食道炎の診断に有用。
  • 大腸カメラ:ポリープや大腸がんの早期発見に有効。40代以降は定期検査がおすすめです。

鎮静剤を使うことで、苦痛の少ない検査が可能になっており、初めての方でも安心して受けられます。


5. 消化器・呼吸器・循環器の専門診療

内科では次のような専門領域の診療にも対応しています。

消化器内科

腹痛・便秘・下痢・胃もたれなどの消化器症状に対応。胃腸炎や過敏性腸症候群、ピロリ菌の検査・除菌も行います。

呼吸器内科

咳、息切れ、喘息、肺炎などを診断・治療します。喘息の長期管理やタバコによるCOPDも対応。

循環器内科

胸痛、動悸、息切れなどを訴える場合には、心電図・血液検査・心エコーなどで、心筋梗塞や心不全の早期診断を目指します。


6. 健康診断で未来の病気を予防しよう

年に1回の健康診断は、症状のない生活習慣病を早期に発見する大切な機会です。以下のようなコースがあります:

  • 一般健診(身長・体重・血圧・血液検査・尿検査)
  • 特定健診(メタボ健診)
  • がん検診(胃がん・大腸がん・肺がん・乳がんなど)

企業や自治体から案内が届いたら、面倒に思わずに受診することが大切です。


7. ワクチン接種も内科で対応できます

感染症の予防には、定期的なワクチン接種が非常に有効です。主に以下のワクチンが接種できます:

  • インフルエンザワクチン
  • 肺炎球菌ワクチン(65歳以上推奨)
  • 帯状疱疹ワクチン
  • 新型コロナウイルスワクチン
  • 風疹・麻疹ワクチン(抗体検査も可能)

時期や年齢によって助成が受けられる場合もあるため、予約時に確認しましょう。


8. 花粉症外来で症状を軽減

春や秋になると、くしゃみ・鼻水・目のかゆみに悩まされる方も多いでしょう。内科の花粉症外来では、以下のような治療が可能です。

  • 抗アレルギー薬(内服・点眼・点鼻)
  • 漢方薬
  • 舌下免疫療法(スギ花粉・ダニに対応)

症状がひどくなる前の早期治療が効果的なので、花粉の飛散時期の1~2週間前から受診するのがおすすめです。


9. 睡眠時無呼吸症候群の検査と治療

「いびきがうるさい」「日中に眠くなる」などの症状がある方は、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**の可能性があります。これは、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気で、放置すると高血圧や心筋梗塞のリスクが高まります。

自宅でできる簡易検査を経て、必要に応じて**CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)**や生活習慣の改善指導を行います。


10. かかりつけ医として内科を活用しよう

内科は、日常のちょっとした不調から慢性疾患の長期管理、予防医療まで、幅広く対応できる頼れる存在です。

  • 「少し気になるけど病院に行くほどでは…」
  • 「健診で異常が出たけど何科に行けば?」

そんな時こそ、まずは内科に相談することが健康を守る第一歩です。


まとめ

現代人にとって、内科は“未病”の段階で病気を防ぐための大切な窓口です。

本記事で紹介したように、高血圧・糖尿病・脂質異常症・睡眠障害・発熱・花粉症・予防接種・内視鏡検査など、実に多くのことに対応可能です。

気になる症状がある方や、今後の健康が心配な方は、ぜひ一度お近くの内科クリニックを受診してみてください。

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