不妊治療で使用する薬の種類｜メトホルミンの効果や料金

不妊治療で処方される薬の種類に「メトホルミン」があります。

メトホルミンは2型糖尿病の治療薬として用いられる薬の成分です。

不妊治療で使用するメトホルミンは『インスリン抵抗性改善』を目的として使用されることで、効果が期待できます。

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※上記のリンクからDMMオンラインクリックのダイエットサイトへ飛ぶことができます。飛んだ先のページにメトホルミンは記載されていませんが、ちゃんと取り扱いはありますのでご安心ください。

この記事では、
不妊治療について、
そして不妊治療で使用するメトホルミンについて解説します。

不妊治療で排卵を促すために処方される薬の種類は？

不妊治療では、排卵を促すために薬が処方されることがあります。

ただ、症状には個人差がありますし、治療法は人それぞれです。

まずは病院やクリニックで医師に相談することが第一です！

不妊の原因として多いのは？

不妊の原因として多いのは、女性の場合「排卵因子」や「卵管因子」、男性の場合は「精子異常」が原因になることもあります。

よくある不妊の原因

排卵因子：排卵に障害がある状態のこと
卵管因子：卵管の閉塞、狭窄、癒着などにより、受精卵がうまく運ばれない状態
精子異常：精子の運動性が低下、精子の通路が詰まっているなど

不妊治療の開始時に処方される薬のひとつに、「排卵を誘発する薬」があります。

※月経不順の場合はピルなどの月経周期を安定させる薬を最初に処方するケースもあるなど、個人差があります。

参考：にしたんARTクリニック

不妊治療で排卵を促すために処方される薬の種類

薬の種類	薬品名	備考・注意点
hCG注射（注射薬）	ゴナトロピン、フェルチノームなど	自己注射する必要がある
GnRHアゴニスト製剤（点鼻薬）	ブセレキュア、スプレキュア、イトレリンなど	長期間使用するとかえって排卵を抑制してしまう
プレドニゾロン（副腎皮質ステロイド剤）	–	過剰な免疫反応が不妊の原因の場合
プレマリン（ホルモン剤）	–	卵巣機能を向上させるホルモン剤
メトホルミン（内服薬）	グリコラン、メトグリコなど	特にインスリン抵抗性が原因のPCOSに有効^※

※PCOS＝多嚢胞性卵巣症候群（たのうほうせいらんそうしょうこうぐん）

※不妊治療で病院やクリニックに行くと、症状によってさまざまな治療法を提案されますし、処方される薬も様々です。

参考：にしたんARTクリニック

いきなり自己注射は抵抗があるし、最初は内服薬から試したい。

それなら、メトホルミンを処方しているクリニックを検討してみては？

メトホルミンは不妊治療でも処方される薬

排卵を促す（誘発する）薬として紹介した中に「メトホルミン」があります。

メトホルミンは、2型糖尿病の治療薬として用いられる薬の成分です。

2型糖尿病の治療以外に、多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）などの不妊治療として用いられることもあります。

メトホルミンは、排卵障害の原因となる「インスリン抵抗性（糖代謝異常）」に対して有効です。

メトホルミンを服用することで不妊治療の原因として多い「多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）」の治療効果が期待できます。

不妊治療で使用するメトホルミンの効果

メトホルミンは、以下の効果が期待できます。

メトホルミンの服用で期待できる効果

2型糖尿病の治療
不妊治療（おもに多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）の治療）
ダイエット
脂肪燃焼促進
エイジングケア
寿命を延ばす

不妊治療（おもに多嚢胞性卵巣症候群）への効果が期待できる

一般的には、メトホルミンは2型糖尿病の治療薬として用いられますが、不妊治療や多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）の治療法としても用いられることがあります。

前述しましたが、メトホルミンが排卵障害の原因となるインスリン抵抗性に効果を発揮するとされているためです。

特に、インスリン抵抗性のある多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）の場合、メトホルミンを服用することで排卵しやすくなることが期待されています。

その他、メトホルミンの服用で期待できる効果は？

その他、メトホルミンの服用で期待できる効果は？
（糖尿病治療以外で）

ダイエット
脂肪燃焼促進
エイジングケア
寿命を延ばす

「ダイエット効果」について見る

メトホルミンはダイエット効果が期待できる薬として使用することもあります。

DMMクリニックでも、以下のような効果に期待してメトホルミンが処方されます。

メトホルミンのどんな作用でダイエット効果が期待できる？

糖の吸収を抑え、急激に血糖値が上がることを防ぐため、体重が増加しにくくなる
糖の筋肉などでの利用や脂肪のエネルギーへの変換を促進
ダイエットに伴う筋肉量の低下を防ぐ、基礎代謝の低下を防ぐ

参考：DMMクリニック

他のクリニックでも、「満腹感が続く」「食べ過ぎ予防」「糖分が排出されやすくなる」といったダイエット効果を期待して、メトホルミンが処方されています。

「脂肪燃焼効果」について見る

メトホルミンの内服でGLP-1の量が体内で増えます。

GLP-1とは？

血糖値を下げる働きをする体内にあるホルモン。

基本的に、外部からの注射の薬や内服薬、GLP-1のサクセンダとかリベルサスで摂取します。

メトホルミンの内服により、間接的ではありますがGLP-1の濃度を高めることができ、エネルギー源として脂肪が利用されて脂肪燃焼作用へとつながります。

さらにメトホルミンは筋肉の収縮力を上げる働きもあるため、脂肪燃焼だけではなく、筋肉を残しながら脂肪だけを減らす作用もあります。

筋肉を残すことは太りにくい体質にするためにも大切です。

「エイジングケアの効果」について見る

メトホルミンはエイジングケアを目的に美容皮膚科などで処方されることもあります。

メトホルミンのどんな作用でエイジングケアに？

活性酸素を抑制する
→活性酸素が過剰に作られると、肌にとって必要な成分のコラーゲンやエラスチンを減少するため、シワやたるみ、シミなども起こりやすくなる
炎症反応を抑制して筋肉を衰えにくくする
→筋肉の線維化や組織の硬化といった筋肉の衰えを防ぐ働きが期待できる

参考：渋谷駅前おおしま皮膚科

メトホルミンを服用することで、活性酸素の抑制や炎症反応の抑制の働きがあり、美肌やエイジングケアの効果が期待できるようです。

なお、2017年にインドネシアのグループによって発表された研究では、メトルミンを投与することで、平均歩行速度の改善があり、メトホルミンに筋肉量や筋肉の収縮力を増加させる効果があることが示唆されました。

対象：120人の筋肉量が減少した状態の高齢者（メトホルミン投与群60人と非投与群60人）
調査内容：16週間後の歩行速度や、握力、生活の質などを比較

研究により、メトホルミン服用により筋肉が衰えにくくなるアンチエイジング効果が示唆されています。

「寿命を延ばす効果」について見る

英国で研究がおこなわれ、「メトホルミンが寿命を延ばす」という研究報告がされています。

メトホルミンの大規模研究「UKPDS」の結果

メトホルミンを投与したマウス
→投与していないマウスに比べて寿命が5%延びることが明らかになった

引用：https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/8589

メトホルミンを投与した70代の糖尿病患者
→糖尿病でない人に比べ死亡率が15%減少
（約7万8,000人の糖尿病患者と約7万8,000人の糖尿病ではない人が対象）

引用：https://www.anzu.or.jp/ichinomiyanishi/medicine/diabetes/diabetesmellitusweek2021/doctor/

がん予防の効果があるという研究も多数報告
→インスリン産生量を増大させないため
→がん抑制遺伝子を活性化する作用がある
→血管にダメージを与える活性酸素が増えるのを防ぐ抗酸化作用もある
心血管疾患の発症リスクを減少させることが確かめられた
→メトホルミンは他の治療薬と比べて2型糖尿病患者の動脈硬化を抑制するため

参考：糖尿病ネットワーク

以上のことが、メトホルミンを使った研究により明らかになりました。

どんな目的でも、メトホルミンを服用したい方は、まずクリニックに相談することが第一です！

不妊治療で処方されるメトホルミンは保険適用外

メトホルミンは医療用医薬品なので、医師の診察が必要です。

病院・クリニックで処方してもらう場合、保険適用と自由診療の2パターンがあります。

メトホルミンが2型糖尿病の治療で処方される場合は保険適用ですが、不妊治療（多嚢胞性卵巣症候群）の治療で処方される場合は保険適用外の自由診療です。

保険適用 or 自由診療	目的
保険適用	2型糖尿病の治療
自由診療	2型糖尿病の治療以外・ダイエット・肥満治療・アンチエイジング・その他の美容目的・不妊治療（多嚢胞性卵巣症候群の改善など）

2型糖尿病の治療以外（不妊治療など）は自由診療なので、自費での支払いとなります。

自由診療でメトホルミンが処方された場合の費用はクリニックによって差があるため、クリニック選びは重要です。

個人輸入は危険！メトホルミンは必ず医師の処方で！

メトホルミンを個人輸入で購入する方法もあるようですが、個人輸入は粗悪品や偽物の可能性があるため、おすすめできません。

副作用の心配もあるため、メトホルミンは必ずクリニックで、医師に処方してもらいましょう。

医師による処方であれば、万が一メトホルミンで副作用が出たときにも相談できるので安心です。

メトホルミンの副作用について見る

メトホルミンの副作用とは

メトホルミンの副作用は？

副作用は胃腸障害が多い（下痢、悪心・嘔吐、腹痛など）
低血糖、乳酸アシドーシスも可能性あり
肝機能障害がある人は服用できない
お酒に弱くなる
他にも注意点あり

最も頻度が高い副作用は胃腸障害（消化器系）

メトホルミンの副作用として最も多い症状が胃腸障害です。

メトホルミンは胃を締める作用があるので、内服後にたくさん食べると吐き気が出やすくなります。

また、消化の動きを良くする作用により、下痢になることも。

しかし1～2週間ほど内服を続けると、胃腸障害の副作用が出ていた人も症状が落ち着くケースが多いようです。

※副作用にも個人差があります。症状がひどい場合や治らない場合は、必ず医師に相談してください。

メトホルミンの副作用

	5％以上	0.1〜5％未満	0.1％未満	頻度不明
消化器^注1）	下痢	食欲不振、腹痛、悪心、嘔吐、腹部膨満感、便秘	消化不良	胃炎、胃腸障害、放屁増加
血液				貧血、白血球減少、血小板減少、白血球増加、好酸球増加
過敏症		発疹		そう痒
肝臓				肝機能異常
腎臓				BUN上昇、クレアチニン上昇
代謝異常				CK上昇、ケトーシス、乳酸上昇、血中カリウム上昇、血中尿酸増加
その他		全身倦怠感^注1）、頭痛、頭重	眠気	筋肉痛^注1）、めまい・ふらつき、味覚異常、浮腫、動悸、発汗、脱力感、空腹感、ビタミンB12減少^注2）

注1）乳酸アシドーシスの初期症状の可能性もあるので注意
注2）長期使用によりビタミンB₁₂の吸収不良が出る可能性あり
注）発現頻度は使用成績調査を含む

メトホルミンの重大な副作用

副作用	詳細
乳酸アシドーシス	乳酸アシドーシス（血中乳酸値の上昇、乳酸／ピルビン酸比の上昇、血液pHの低下等を示す）は予後不良のことが多い。一般的に発現する臨床症状は様々であるが、胃腸症状、倦怠感、筋肉痛、過呼吸等の症状がみられることが多く、これらの症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、必要な検査を行うこと。なお、乳酸アシドーシスの疑いが大きい場合には、乳酸の測定結果等を待つことなく適切な処置を行うこと。
低血糖	低血糖症状（初期症状：脱力感、高度の空腹感、発汗等）が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤（アカルボース、ボグリボース、ミグリトール）との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。
肝機能障害、黄疸	AST、ALT、Al-P、γ-GTP、ビリルビンの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
横紋筋融解症	筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。

参考：メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「日医工」

腎機能障害がある人は服用できない【注意！】

腎機能障害がある人は、絶対にメトホルミンを服用してはいけません。

腎臓に病気がある人がメトホルミンを服用すると、「糖尿病性ケトアシドーシス」といって意識混濁状態になる危険な病気が発症してしまいます。

隠れた病気を発症している可能性もゼロではないので、メトホルミンを服用する前にクリニックで採血してもらうと安全・安心です。

お酒に弱くなる

メトホルミンは肝臓で糖が新しく作られるのを防ぐ効果があることがダイエット効果につながっていますが、一方で肝臓の働きを少し弱めてしまうため、お酒を飲む人は要注意です。

しかしメトホルミンは接種後12時間程度で体からなくなります。

そのため「明日お酒を飲む→前日はメトホルミンを飲まない」といったように、お酒を飲む時間にあわせてメトホルミンの内服をやめて調整すれば、飲酒しても影響はありません。

その他の注意点・禁忌

糖尿病治療中の方は服用できません。
18歳未満の方、65歳以上の方は服用できません。
妊娠中、授乳中、妊活中の方は服用できません。

メトホルミンの副作用でもっとも出やすいのは、下痢などの消化器系です。

副作用の心配がある方は、事前に医師に相談しましょう。

メトホルミンとの飲みあわせ注意の薬を見る

メトホルミンとの併用注意の薬	リスク
ヨード造影剤一部の抗生物質（ゲンタマイシンなど）利尿剤	乳酸アシドーシス（胃腸障害、けん怠感、筋肉痛、過呼吸など）の副作用のリスクが高まる
糖尿病治療薬 β遮断薬（心臓病治療薬）モノアミン酸化酵素阻害剤（パーキンソン病治療薬などとして使われる薬）	低血糖の副作用のリスクが高まる
アドレナリン副腎皮質ホルモン甲状腺ホルモン卵胞ホルモン各種利尿剤ピラジナミドイソニアジドニコチン酸フェノチアジン系薬剤	メトホルミンの血糖値を下げる働きが弱くなる
シメチジンドルテグラビルビクテグラビルバンデタニブ	メトホルミンの排泄を阻害する
イメグリミン塩酸塩	消化器症状の副作用のリスクが高まる

参考：渋谷駅前おおしま皮膚科

該当する薬を服用している場合は、事前にクリニックに相談しましょう。

メトホルミン服用時に過度の飲酒をすると副作用が起こりやすくなるため、飲酒も避けてくださいね。

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防風通聖散（漢方）	4,400円	らくらく定期便1ヶ月ごと
リベルサス（GLP1内服薬）	7,920円/月	3mg6ヶ月プラン
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