開院後すぐの話ですが、診療後の帰宅直前に患者さんからお電話がありました。
このお電話は私のクリニックに使命を与えてくれました。
一ヶ月前に軽く尻餅をついただけで足の付け根、大腿骨頸部を骨折し、手術を受けたそうです。 退院はされたものの満足に歩けず大変不自由とおっしゃってます。 しばらく骨粗しょう症の治療を受けていましたが、勝手に治療を中止したためで先生に(私に)大変申しわけないと泣かれるのです。

治療を中止されたのは、私が勤務していた公立病院の婦人科が廃止となり当クリニック開業の直前でした。新しいクリニックで治療を続けましょうとお誘いしたのですが、ご高齢でもあり、患者さんの不慣れな東村山駅周辺にあり新たなクリニックに通うことが億劫だったようです。たいへん申し訳ないことです。
それなのに「せっかく治療を続けましょうと案内までもらったのに勝手に止めてしまって、注意するように言われていた骨折までしてまって……」っておっしゃるのです。もっとしっかりお誘いするのだった、もっと治療の必要性を説明するのだったと悔やみました。養生して良くなってくださいとお話して、電話を終えました。

お電話の後、もっともっと患者さんに、地域に働きかけて骨粗しょう症が原因で骨折され、動くことが不自由になられる方を減らしたい、なくしたい。少なくとも歩けなくなる方をなくしたいと強く思いました。これが私に与えられた使命ではないかと思いました。 (骨粗しょう症のやっかいなことについてはこちらへ)

骨粗しょう症が原因での骨折により、歩けなくなる方をなくすことが私のクリニックの使命です。

もちろん、クリニックの紹介でお話ししたように一般的な婦人科疾患を丁寧にケアし、ニコニコと帰っていただくこともうしき婦人科クリニックの使命です。
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